適切なアプローチの選択
多くの組織は、構造化データと非構造化データのどちらか一方を選択するのではなく、両方を必要としています。特定のビジネス目標を達成するためにどのデータ型が必要かによって、どちらを選ぶかが決まります。
構造化データを使用すべきケース:
- トランザクション・システム(CRM、ERP、財務データベース)の運用
- 標準化されたレポートやダッシュボードの生成
- 一貫したデータ検証と整合性が必要な場合
- 明確に定義され、反復可能なプロセス
非構造化データを使用すべきケース:
ハイブリッドなアプローチを採用する傾向は、ビジネスの現実を反映しています。構造化データは依然として中核業務の基盤となっています。しかし、新たなインサイト、イノベーション、差別化を促進するための要素として、非構造化データの重要性がますます高まっています。
非構造化データの管理が容易でない理由
非構造化データは、まさに「構造化されていない」という特性ゆえに、管理は容易ではありません。このことが、これまで述べてきた多くの問題の原因となっています。非構造化データの整理、分析、処理、保存、取得は、構造化データと比較して複雑になります。また、固定された形式や事前に定義された形式がなく、包含するデータ型も多岐にわたるため、構造化データに比べてデータのクエリや検索もより複雑です。
従来のストレージ・システムでは、スケールアウトのためにディスクやストレージ・ノードをシステムに追加する必要があるため、非構造化データではスケーラビリティも問題となります。このスケールアウト・モデルには限界があり、時間の経過とともにコストが高騰するおそれもあります。
AI ワークロードには、特有の課題があります。大規模な言語モデルをトレーニングするには、高スループットで数十億のドキュメントにアクセスする必要があります。AI エージェントは、複数のリポジトリ間でデータを発見してアクセスする必要があります。検索拡張生成(RAG)システムは、高速な検索とメタデータのインデックス作成に依存します。埋め込みデータを格納するベクトル・データベースは、従来のファイル・システムとは異なる最適化が必要です。
コールド・データを低コストのストレージに移動させるための自律的な階層化が行われない場合、予算は膨れ上がってしまいます。保存されているデータの約 60% は「コールド・データ」であり、低コストのティアに移動させることができると推測できます。ランサムウェアは、ドキュメント、画像、ファイル共有などの価値の高い非構造化コンテンツや、重要なデータベースを標的とすることが多く、保護が重要になります。
非構造化データには、効率的かつ費用対効果の高い、スケールアウトが可能なストレージが必要です。非構造化データのためのストレージ・ソリューションの多くは、オブジェクト・ストレージ・ソリューションです。これは、オブジェクト・ストレージが、データへのアクセスや検索を容易にするための詳細なメタデータと一意の ID を含んでいるためです。また、非構造化データ・ストレージは、さまざまなデータタイプに対応し、アーカイブされたデータへのアクセスを簡素化できるよう、柔軟性を備えている必要があります。
非構造化データの管理や使用は、構造化データよりも一般的に複雑です。しかし、そのための労力は十分に価値があります。非構造化データには、隠れたパターンやインサイトが豊富に含まれており、それらは、競争が激化する今日の市場において、組織が競争に勝ち、成功するための革新的な方法をもたらす可能性があります。
Everpure による非構造化データ管理の実現
モダンな非構造化データ管理には、ペタバイト規模まで拡張可能で、AI ワークロードが求める性能を実現し、企業が必要とするセキュリティを提供できるインフラが求められます。
FlashBlade による拡張性と性能
FlashBlade は、非構造化データ・ワークロード向けに最適化された、統合型高速ファイル/オブジェクト・ストレージを提供します。スケールアウト型アーキテクチャは、性能を低下させることなく、数十テラバイトから数ペタバイトまでシームレスに拡張可能です。FlashBlade は、NFS、SMB、S3 を含むマルチプロトコルに対応しており、従来のアプリケーションとクラウドネイティブなワークロードの両方から同じデータにアクセスできるため、データのサイロ化を解消します。
FlashBlade は、ニーズに応じて線形的に拡張可能で、完全に構成されたマルチシャーシ展開では最大 75 GB/秒 のスループットを実現し、数十億のファイルを処理する分析ワークロードに不可欠な 1 ミリ秒未満のレイテンシーを実現します。ネイティブな S3 API 互換性により、AI フレームワークやデータ分析プラットフォームとのシームレスな統合が可能になります。
AI 対応インフラ
AI イニシアチブの拡大に伴い、FlashBlade//EXA は、大規模言語モデルのトレーニングに必要な高スループットとメタデータ処理性能を実現します。ベクター・データベースのサポートはネイティブであり、RAG システムや AI エージェントに必要な低レイテンシーのアクセス・パターンを提供します。PyTorch、TensorFlow、Ray、NVIDIA AI Enterprise との統合により、データ・サイエンティストは、ストレージの構成ではなくモデルの開発に集中できます。
セキュリティとサイバー・レジリエンス
SafeMode スナップショットは、ランサムウェアによる暗号化や削除が不可能な不変のバックアップを提供し、サイバー攻撃からの迅速なリカバリを可能にします。自律型のデータ削減により、多くのリカバリ・ポイントを維持できます。保存時の暗号化には AES-256 アルゴリズムを使用し、転送時には用途に応じた暗号化プロトコルを使用します。
シンプルな管理
Pure1 は、統合インターフェイスを介して、全ての Everpure アレイに AI 駆動型の管理を提供します。予測分析により、数か月先までの容量需要を予測します。Evergreen//One サブスクリプション・モデルは、ストレージを消費ベースのサービスへと変革します。組み込みのデータ削減機能により、通常 3:1 以上の圧縮率を達成し、従来のアーキテクチャと比較して TCO を削減し、実質的に容量を 3 倍に拡大します。